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2012.01.01
社会・地域2012年ネパール医療機関へのレントゲン機器の寄贈
2012年1月、ネパールのNPO「PHECT-NEPAL」が運営する、「Kathmandu Model Hospital」のDENTAL DEPARTMENT(歯科部門)へパノラマX線撮影装置AUTOⅢNを寄贈いたしました。
Kathmandu Model Hospital
■ Kathmandu Model Hospital
現院長(約10年前、厚生大臣を歴任) が、約20年前にPHECT-NEPAL組織のなかの一つとして設立した病院。初めはベッド2つの病院から始められ、現在は多くの患者さんから信頼を得て、総合病院に成長しています。
■ PHECT-NEPAL / フェクト・ネパール
PHECT-NEPAL(フェクト・ネ パール:Public Health Concern Trust-NEPAL)は、1991年、ネパールの民主化運動の流れのなか、ネパールの保健・医療の現状の改善にとりくむ非政府組織として誕生。
「医療を必要とする人に、必要な医療を」の理想を掲げ、医療の恩恵に浴することのないネパールの圧倒的多数を占める貧困層の人たちの医療に取り組んでいます。
活動の基礎を 「村」に置き、住民の健康状態を調査し、その健康をケアする責任を負う「地域健康指導員」を配置。また、診療所にヘルス・アシスタント(保健師)を常駐させ、健康管理をするとともに、「地域衛生改善プログラム」により、医療だけでなく公衆衛生の整備にも運動をひろげています。
> http://www.phectnepal.org/
この装置は、代理店のミサワ様より寄贈されたものですが、「パノラマックス」という現在では製造中止となっている当社の装置で、今では修理部品の調達ができず修理不可能な装置でした。
「Kathmandu Model Hospital」では、長期にわたりメンテナンスもほぼ必要なく当社製品を使用されてきました。そのため、当社製品の品質を高く評価いただき、新しい 「パノラマX線撮影装置」を寄贈していただけないかとの依頼がありました。
ネパール到着後、現場視察を行い、装置に欠品や異常などが無い事を確認し、装置の入換作業を開始しました。
初めに古い装置の撤去作業にかかりましたが、現在の装置に比べ各部品の重量が大変重く撤去作業は現地スタッフ総出で一苦労でした。 それに比べ現装置のAUTOⅢNの据付作業は数人で簡単にスムーズに完了することができました。
装置の電源をONにして、各動作のチェックを行い異常の無い事を確認後、現地スタッフの皆さんに装置の使用説明を行い、スタッフの一人にパノラマ撮影をしてもらい、撮影したパノラマ写真を見て画像が正しく撮れているかを確認しました。
最初は、なかなか良い写真は撮れませんでしたが、患者さんの位置づけ方法や現像処理 などの説明、質疑応答を繰り返し行うことで、スタッフの皆さんに理解していただけ、良い写真が撮れるようになりました。スタッフの皆さんに喜んで頂くとともに、大いに満足して頂くことができました。
寄付装置の据付
作業完了後、Kathmandu Model Hospitalから、「Kathmandu Model Hospital DENTAL DEPARTMENTだけでなく、PHECT-NEPALとともにネパール国の為の援助を心より感謝しています。」と、心からのお礼の言葉と共に、感謝をこめたプレートと感謝状いただきました。
長谷尾 征次
寄付装置の据付
- 総合病院院長と
- 院内の様子
- 歯科診療風景
- 歯科診療風景
- スクールの学生と
- 診療所のスタッフ