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2021.12.17
タッチレスによる0を実現する
新型コロナウイルスにより、感染症対策は一般的にも非常に大きく意識されるようになりましたが、歯科診療における感染対策は、従来から徹底されてきました。
これは、歯科診療所で、クラスターが生じたとメディアで聞かなかったことからも理解できます。
歯科診療所内では、清潔ゾーンと不潔ゾーンを明確に切り分けることが重要です。
そして、口腔内に使用する器具は洗浄の後、滅菌処理し、医療用手袋は患者毎に交換し、手洗いの徹底などにより汚染した部分を確実に洗浄する方法がとられています。このように外科的な処置が多い歯科では感染予防対策が徹底されています。
朝日レントゲン工業では「口内法X線撮影での感染対策」として、ディスポカバーの使用や除染する方法ではなく、そもそも「汚染された手で触れない」「汚染された場所を作らない」「汚染された場所に触れない」という発想の転換で、口内法X線装置の操作パネルやX線照射スイッチに操作者が触れる回数を「ゼロ」に、タッチレスで撮影できるX線装置を開発し、2012年8月に特許を取得しています。(特許5057813)
その後、幾度かの試作と改良を経て、2014年デンタルX線撮影装置「ALULAシリーズ」のオプションとして「非接触リモートコントローラー ALULA-TH」を発売しました。
この非接触リモートコントローラー(非接触操作パネル)は、指をかざすだけで内蔵された近接センサーが反応し、撮影条件の設定を行うことができます。またフットスイッチを使用すると、一切、手指を使わずにX線照射することが可能です。
1日に多くの患者さんの口内法X線撮影をされる大学病院では、診療放射線技師さんが患者さんの口腔内を触れ、唾液や血液が付着した手指が、リモートコントローラーに接触することなく、連続で別の部位の撮影も行え、効率的な上、深刻なアウトブレイクが発生するリスクを抑えることにもつながっています。
発想の転換で医療の困りごとを解決する。それが朝日レントゲン工業の装置開発の伝統です。