Newsお知らせ
2019.04.22
朝日レントゲンのつくりかた
皆さまこんにちは。
ようやく春の訪れを感じる暖かさになってきましたね。
時期は過ぎましたが、今年は桜が咲いた後に雪が降るという異常気象もあり
桜と雪の幻想的な景色を見られた地域もあったみたいです。
新元号『令和』も発表され、新年度の始まりとともに
いよいよ新たな時代が始まろうとしていますね。
4月がスタートして、
もうすぐゴールデンウイークを迎えようとするころですが、
現在、朝日レントゲンでは繁忙期を迎えております。
今回はそんな”フル稼働中”の生産部 第一製造課より、お届けします。
突然ですが、朝日レントゲンの企業理念をご存知でしょうか。
『人と人との「和」を大切に、お客様に信頼される医療機器メーカーとして、新しい価値を創りつづけ、健康で豊かな社会の実現に貢献します。』
繁忙期という忙しさの中ではありますが、企業理念に掲げられ、
そして、新元号『令和』にも含まれる「和」という字が持つ意味を大切に、
生産部では従業員一丸となって、日々ものづくりに励んでおります。
私たち、第一製造課は
歯科用のパノラマレントゲンと歯科用・耳鼻科用のCBCTを製造しています。
レントゲン撮影装置の完成した姿を目にすると、
見た目が大きく重く、どのように製造されているのか想像しにくいかと思われます。
そこで、簡単ではございますが、第一製造課が担う
「レントゲン撮影装置の製造方法」をご紹介したいと思います。
まずは、バラバラの部品を、基準点を確認しながら装置の形に組立てます。
この段階では、撮影装置内部の配線はまだ行われていません。
ある程度の骨組みが出来たらワイヤーハーネス(導線)を配線し、
細かな部品を取り付けていきます。
家電製品等でも同じかと思いますが、
電気部品は使用に伴い、ノイズを出します。
ワイヤーハーネスの組み付けは、
このノイズができるだけ撮影装置に影響を及ぼさないよう、
決められた場所にワイヤーハーネスを這わせることが重要になります。
また、普段はカバーに覆われていて、
皆さまが直接目にされることはないと思いますが、
きれいにワイヤーハーネスがまとめられた装置は、
後工程の作業者が気持ちよく作業するための大事な作業のひとつです。
次に電気試験を行い、エックス線が正しく出力されているか確認をします。
その後、撮影装置とPCを繋げて撮影確認を行います。
単純に組み立てただけでは、きれいなレントゲン画像が出ないため、
〔テスト治具を撮影→確認→センサーを微調整〕
を繰り返し行い、センサーの位置決めを行います。
センサーの基準位置が決まれば、カバーを取り付け、
頭部ファントームを撮影し、画像が正しく出力されているか最終確認します。
この確認作業は、画像の良し悪しを左右する重要な作業です。
現在、第一製造課には頭部ファントームが2体あります。
どちらも本物の人骨を使用しており、
左側の黄色いファントームはかなり古くからあるようです。
「かつての社長がガンジス川から持ち帰った。」
などの“噂”を聞いたことがありますが、真相は定かではありません…?
頭部ファントームと第一製造課の上本君
完成した装置は外観検査・動作確認・画像チェック等の最終製品検査を受け、
その後、お客様のもとへ届ける為に解体・梱包します。
製造工程としては大きく分けるとこの画像のような工程になります。
組立→
ワイヤーハーネスの組み付け→
撮影画像の調整→
解体・梱包
一人一人の製造員が、
すべての工程を丹精込めて、
最初から最終仕上げまで装置に向き合い完成させております。
診療の新たなスタートのお供に、
朝日レントゲンの装置を選んで頂いた皆さまへ、心より御礼申し上げます。
私たちのレントゲン撮影装置を通じて、皆さまの健康に役立つことができれば幸いです。
これからも日々精進して参りますので、よろしくお願い致します。
生産部 第一製造課 角 綾乃
2019年4月吉日