朝日レントゲン

Cases導入事例

アーム型X線CT診断装置 「AUGE SOLIO」導入事例

医療法人社団 金森歯科医院様

金森 一渓先生

院長紹介

金森 一渓(かなもり いっけい)先生

平成17年3月 福岡歯科大学卒業
平成17年4月 島根県松江市立病院入局
平成20年 金森歯科医院勤務
平成22年 院長継承

導入製品

インハウスCAD/CAMシステム 「Ceramill DNA GENERATION」

Ceramillは、高い操作性で短時間に高精度な補綴物を制作することが可能な、AMANNGIRRBACH(アマンギルバッハ)社のオールインハウスCAD/CAMシステムです。
そのコンセプトを受け継ぎ、多様な歯科材料の特性・加工条件に的確に適合するAMANNGIRRBACH社製品の特長ともいえる加工精度、スピード、CAMプロセスの性能を最大限に引き出した最新の製品シリーズが「Ceramill DNA GENERATION」です。

Ceramill DNA GENERATION
導入までの経緯

平成23年4月 AZ3000CTを導入
平成30年頃 CAD/CAM導入を検討
平成30年末 当社営業担当者から案内
平成31年2月 朝日レントゲン本社にてデモンストレーションを実施
平成31年4月 「Ceramill Motion2」、「Ceramill Map 600」、「Ceramill Therm3」を導入

当社のCT装置AZ3000CTのユーザー様でもあり、インハウスCAD/CAMシステム「Ceramill DNA GENERATION」をご使用いただいております、金森歯科医院の金森院長、大國技工士に、CAD/CAM導入に至った経緯と導入後の感想についてお話を伺いました。

CAD/CAMを導入されようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
金森院長: 当院は、島根県松江市で祖父の代から親子3代で歯科医院を続けています。
この地域にCAD/CAMを導入されている技工所はあるかと思いますが、院内技工室がある歯科医院でCAD/CAMを導入しているところは少なく、外注しているところが多いと思います。当院でも、主にCAD/CAM冠で年間230本くらいは外注に出していました。きっかけは朝日レントゲンさんの営業の方からCeramillを紹介してもらったことでした。もともと院内技工室があったので、この機会にCAD/CAMを導入しようという考えに至りました。
Ceramill導入までの経緯を教えてください。
金森院長: 2018年末にCAD/CAMの提案をいただき、2019年2月に京都へCeramillの実物を見に行きました。
以前から、いつかはCAD/CAMを導入したいという思いがありました。日頃から、今後の歯科医療の流れはメタルフリーになっていくだろうと感じていました。当院では、自由診療に比べて、保険診療の割合が多く、金銀パラジウム合金を含め貴金属の価格が年々高騰していることから、メタルを使用し続けることは難しいだろうと考えていました。歯肉部への影響やアレルギーを考えるとやはりメタルを用いない治療が必要だと思いますし、保険制度の動向も含めた今後の状況が気になっていました。
CAD/CAMの導入によって、メタルフリーにできるCAD/CAM冠やジルコニアに切り替えていければ良いと思いました。
Ceramill DNA GENERATIONを選定されたポイントは何だったのでしょうか?

金森院長: CAD/CAMの導入にあたっては、特定のメーカーなどにこだわりがあるわけではありませんでしたが、サポート体制や対応に安心感があるメーカーから購入したいと考えていました。X線撮影装置は、アナログ撮影のときから朝日レントゲンの装置を使用していたので対応については安心感がありました。今でも、朝日レントゲンのCTを使用していますが何かトラブルがあった場合でもしっかり対応していただいています。当院では初めてのCAD/CAM導入でしたが、実のところ、今回のCAD/CAM導入について、他のCAD/CAMを購入することはあまり検討していませんでした。日頃から朝日レントゲンの担当の方やサポートに対する信頼関係ができていたからこそ、今回の購入に踏み切れたと思います。
また、Ceramillは、将来的に材料ホルダーやソフトウェアの追加によって、対応する材料や症例が拡張できることが優れていて、興味を持ちました。更に将来のCTデータとCAD/CAMとの連携に対する期待も込めて、朝日レントゲンのCeramillを選びました。

保険冠がメインだったというお話でしたが、Ceramill導入後に症例に関して何か変化がありましたか?
金森院長: ハイブリッドレジンが入っている患者様で満足されていない方や、割れてしまった方にはジルコニアを勧めるようになりました。ハイブリッドレジンをフルジルコニアに変えていっているので、徐々にジルコニアの症例が増えてきています。
当院では保険診療が主体ですが、希望される患者様にはフルジルコニアを提案しています。患者様が望む診療に合わせて、保険診療と自費診療の治療を臨機応変に提案することが可能となりました。あとはデンチャーの鉤歯としてもジルコニアを使用しています。いずれはメタルボンドもジルコニアに変えていきたいと思っています。
導入されるときに技工士さんとどんなコミュニケーションを取られましたか?
金森院長: 勤務してもらっている技工士さんは、以前はCAD/CAMに触れたことが無かったので、やはり最初は不安だったようです。
私自身は慣れれば問題なく使用できるものと考えていました。朝日レントゲンさんのサポートは、電話や遠隔操作で細かな操作のわからない点や困ったときに即時に対応してもらえると説明して不安を取り除き、導入に漕ぎつけることができました。
CAD/CAM導入後、使用してみての印象をお聞かせください。
金森院長: 初めてのCAD/CAMの導入でしたが、今のところ特に大きな問題もなく活用できています。
やはり導入して良かったなというのが率直な感想です。院内にCAD/CAMがあるという安心感があります。CAD/CAMを導入したことでドクターと技工士さんのやり取りに心のゆとりのようなものができたと感じます。技工士の大國さんにとって、初めてのCAD/CAMでしたので運用にあたっては、ずいぶんと協力してもらっていますが、今まで、すべて手で作業しなければならなかった症例でも、CAD/CAMで加工を開始してしまえば、あとは他の作業に移ることができますので、作業効率は上がっていると思います。巷では働き方改革が言われていますが、残業は減らすことができているのではないでしょうか。
導入前と導入後で気付いた点や変わったことはございましたか?
金森院長: 診療において、私の気持ちにゆとりができたことが最も大きな変化です。自分の院内で、CAD/CAMの技工物が製作できるという安心感や余裕が生まれました。
院内技工で完結できるので、私や患者様の細かな要望や指示を技工士さんに伝えやすく、以前、外注に出していた時と比べて、求めていた指示通りの技工物を手にすることができるようになったと感じています。これが理想と思いますが、今回の導入をきっかけにして、ひとつひとつの症例に対してドクターと技工士さんとで、コミュニケーションが取りやすくなったということなのだと思います。
適合の部分ではどのように感じましたか?
金森院長: 購入する前からCeramillの適合性の良さについての評判を聞いていました。もちろんドクターの支台歯形成によって適合性は影響するかと思いますが、私の形成した支台歯に、ぴったりと適合しています。
CAD/CAMを実際に運用し始める前には、適合に関してもっと不具合が発生するだろうと思っていました。最初はきつくて入らなかったり、逆にブカブカで緩かったりと様々な調整が必要になると予想していましたが、導入してみると、意外にもすんなりと解決できたので、外注に出していた時と比較しても、適合性に関する不都合や違和感はほとんどありませんでした。

歯科技工士の大國耕吉様にもお話を伺いました。

CAD/CAM導入にあたって、気になったことや心配だったことはありましたか?
大國技工士: 院長から突然CAD/CAMの導入について提案があったので、最初は正直戸惑いがありました。
私は、今までCAD/CAMによる技工を経験したことがありませんでした。
導入時期も当初の予定より早まったこともあって、運用していけるかどうか不安になっていました。
実際に使用されて、どのようなご感想をお持ちですか?

大國技工士: 思っていたよりも“楽だった”というのが印象ですね。
意外と早く慣れることができました。
CADによるデザインについては、周りからいろいろな情報や噂を聞いていて、自分でもつまずく部分があるだろうと予想していましたが、実際にはそれもありませんでした。たまにちょっと、つまずくこともありますが、ある程度のことは自分で解決できています。
もし、手助けが欲しい場合は、朝日レントゲンのサポートの方へ遠隔操作でヘルプを頼めるので安心感があります。

実際にCAD/CAMで作成した技工物に対してはどのような印象ですか?
大國技工士: 最初は、今までの“盛って作る技工”とはフィット感は違うと感じましたが、何度か製作してみて、すぐに慣れることができました。加工の精度や適合の良し悪しというよりも、モニター上で見ている3Dの画面と、実際に見ている模型との感覚的な違いだったのだと思います。ですが、それもやはり慣れですね。導入によってCAD/CAMの症例数が増えて、今ではCAD/CAMで月30症例くらい。CADの作業と他の作業で対応を切り替えていて、CAD/CAMは全て院内で対応し、他の技工物は外注に出すようになりました。保険技工がメインで、ジルコニアの症例は、まだほんの一部ですが、今ではどちらも問題なく使用できています。結果的に、デジタルにすんなりと慣れることができたので自分でもびっくりしています。
ありがとうございました。最後に今後の展望についてお聞かせください。
金森院長: この先10年の歯科医療を考えたとき、ますますデジタル化が進んでいくと思います。
デジタルパノラマやCT撮影装置が出てきたときも、最初は地域で周辺の歯科医院、数軒しか導入していませんでした。
今は、地域としてはCAD/CAMが入っている診療所は数少ないかもしれませんが、もしかしたら将来には、もう当たり前の存在になっているかもしれません。

当院は大規模な診療所というわけではありませんが、住宅街で親子3代続けて歯科医師をしてきました。患者様の中には、祖父の代から通っていただいている患者様もいらっしゃいます。そのような経緯から、地域貢献や地域の皆様に向けてより良い医療を届けたいという思いを抱き続けています。父や祖父と全く同じやり方というわけにはいきませんが、自分は自分のやり方で歯科医師として何ができるか試行錯誤しながら、無理して背伸びしたりせずに、身の丈にあった医療に取り組んでいきたいと考えています。

そのためには何が必要かと日頃から考えていますが、今回のCAD/CAMの導入は、やはりこの思いが動機につながったと思います。

本日は、貴重なお話をどうもありがとうございました。


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