朝日レントゲン

Cases導入事例

インハウスCAD/CAMシステム「ceramill」導入事例

セラモテックシステム様

森 亮太先生

院長紹介

森 亮太(もり りょうた)先生

「有限会社セラモテックシステム (福岡県北九州市)」社長
歯科技工士
朝日レントゲン工業株式会社 AMANN GIRRBACH ceramill インストラクター

導入製品

インハウスCAD/CAMシステム ceramill(セラミル)

ceramillは、高い操作性で短時間に高精度な補綴物を制作することが可能な、AMANNGIRRBACH(アマンギルバッハ)社のオールインハウスCAD/CAMシステムです。
CAD/CAM工程で必要となる全てのコンポーネントを提供している同社のインハウスタイプのトータルシステムを使用して頂くことで、スピーディーに精密な補綴物を製作することができ、納期の短縮、製作コストの削減等のメリットが得られます。

ceramill導入までの経緯

平成25年8月~ 平成25年8月~
平成26年7月~ 購入前に当社ショールームにて半年間のceramillレクチャーを受ける
平成27年1月 「ceramill」を導入

インハウスCAD/CAMシステム「ceramill(セラミル)」をご使用いただいております、セラモテックシステムの森社長に「導入に至った経緯から、実際の技工における変化」を中心にお話を伺いました。

CAD/CAMを導入されようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
日本でジルコニア材料の認可が下りた際に、他社のCAD装置を導入していました。CAMの工程については外注して、ジルコニアのシンタリングが済んだ状態のものを納品していただいていましたが、適合状態が満足のいくものではありませんでした。ですので、いつかはCAD/CAMシステムを揃えたいと考えていました。
デンタルショーなどで、CAD/CAMについて色々調べていたのですが、一番適合が良さそうであったのがceramillでした。

セラモテックシステム 森 亮太社長

ceramillを導入されようと思われたポイントは何だったのでしょうか?
適合の良さはもちろんですが、1システムで様々な事ができることがポイントでした。他メーカーの装置と比較もしましたが、適合の精度や材料の色合いなども良かったです。
ceramillは世界で一番売れているシステムだということと、トータルソリューションなので、不具合があったとしても対応を任せやすいといった安心感がありました。
導入時のコストよりも、一番良いものを購入して長く使用したいと考えましたので、堅牢性についても納得いくものを選びました。
選定の際、装置のスペックや機能以外についても比較検討されましたか?
海外製品の場合は国内で修理が出来ない場合が多いのですが、朝日レントゲンさんの工場にて修理対応されているという点など、会社としてのサポート体制が整っているように感じました。
見た目のデザインの良さについても気に入っています。
導入時に気になった点などはありましたか?

しいて言えば、現時点の日本では薬機認証の関係でまだ使えない機能や材料がありますが、海外ではceramillの機能をフルに活用して様々な技工物を作成できるようので、日本でも今後の発展性について期待しています。

導入後、どのような変化がありましたか?
効率的に大量の技工物を製作するよりも、少量で良いものを作りたいという思いがあります。CAD/CAM導入によって作業を省略化するというよりは、ceramillがあることで、より良い技工物を作りやすい環境になりました。
現在、当技工所では、保険冠に関しては早く削れる他メーカーのCAD/CAMシステムを使用するなど、複数のCAD/CAMシステムを使い分けています。
CAD/CAMと聞くと、1システムで全てできると考えている人が多いかもしれませんが、時間の関係もあり、様々な仕事に対応しようとすると複数台・複数のシステムが必要になってくると思います。
導入して良かった点はなんでしょう?
年齢が年齢なので老眼が進んでいて、ワックスアップするにも顕微鏡下でしかできなくなってきていました。
技工士寿命もあと5~6年かなと考えていたのですが、ceramillを購入したことで、これまで顕微鏡下でしていた作業をPCの画面上で行うことができるようになったので、CAD/CAMによって技工士寿命が延びたのではないかなと思っています。まったくストレスなく作業出来ています。
ソフトウェアのバージョンアップの度に適合がよくなっていますし、ceramillはトータルに使用してストレスの無いシステムです。
ceramillで作成した技工物を見たときの歯科医院様の反応はいかがでしたか?
ドクターの方のイメージするCAD/CAMで製作した技工物というと、ゆるくてブカブカというものだったのですが、その印象は打破できたと思っています。適合についてのストレスもなく、医院様からも好評です。
ceramillを導入したことによって仕事の幅が広がり、新規のクライアントが10件以上増えています。

CAD/CAMの導入を検討されている方にアドバイスをお願いします。

色々なシステムを見て、触って決めることが大事だと思います。
購入決定権者と実作業者が違うケースで、セールスマンの方の何でもできるという話を信じて購入したものの、実作業者が使用できると思っていたことができなかった、というような話も聞きますので、実際に使用する人がちゃんと使える機種を導入するのが一番です。安いという理由から購入したものの、結局使えなかった(あれが出来ない・これが出来ない)というような話もよく聞きます。
私がアマンギルバッハ社の装置を導入した理由も、ceramillならばほぼできないことがなかったからです。

社長の今後の展望を教えてください。
当技工所では、一人の技工士に依頼を受けた仕事の全行程を担当してもらっています。そうすることで、誰もが開業できるように育てたいと考えています。
そのためにも技工所としての形を整えて人を集めるために規模を大きくし、CAD/CAM等の設備導入もして綺麗なラボを作りました。
そうすることが、いい仕事にもつながりますし、技工士はもちろん、歯科医院・患者さん、みんなにメリットが出てきます。今後も当社の社是である「知行合一」の精神の元、勉強したことは仕事にフィードバックできるような環境を作っていきたいです。

本日は、貴重なお話をどうもありがとうございました。


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